映画評・書評・その他日常について

映画や書籍についてのブログです。
映画を観て・本を読んで、何を思ったのか?についての覚書です。
また、家事や旅行が好きです。
何気ない毎日の中の出来事についての覚書でもあります。

about Time  愛おしい時間について

アバウト・タイム~愛おしい時間について~ [Blu-ray]
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NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2015-11-06
DVD

気になっていて持っていたけれど、観てなかった映画。『about Time』。本当に愛おしい毎日を思って涙が出てくる、そんな映画だった。


イギリスの風景や文化、リチャード・カーティスが描く人たちが、今回も素敵すぎた。今この瞬間から作り出していく自分の未来を全力を尽くして生きて、その大切さと幸せを味わい尽くしたい気分にさせてくれた。


家族を愛すること、愛する人を愛することに一途な人たちの物語だった。そういう点でも、とても素敵な映画だった。どこか単調にもなってしまいそうなくらい静かな映画だけれど、そうはならないのは、二度とは戻らないごく普通の日が何よりもかけがえのないものなのだという視点が、最初から最後まで一貫して映画の作り手によって貫かれている為なのだろうと思った。


そしてこの映画の一番素敵なところは、人が誰かを愛することに理由や条件が全く問われていないところだ。ある時ある人と出会いそのうち何かのタイミングでその人を好きになる。そのうち、その誰かがどうしようもなく自分にとって大切な存在であることに気づきその事実を受け入れる。そうしてその大切な存在も含めた自分の人生を守ろうとする。
たぶん、人間の人生の一番素敵なエッセンスがそういう出来事に表れている、そんな気がした。


この映画で描かれるティムとメアリーの恋愛にしても、ティムがあるいはメアリーがどうしてお互いがお互いを愛するようになったのかの理由が特別描かれることはない。
描かれているのは二人が出会ってからの日常生活で、ティムがメアリーにプロポーズに至る過程も、プロポーズの瞬間も、タイムトラベルをしてサプライズ的に盛り上がる準備をしていても、そのサプライズはティムによってメアリーに知らされないまま、メアリーの日常生活が守られていく。そうして、確実に、二人の間に愛は存在し続ける。


それは、この映画のテーマが何かのイベント事に人生のハイライトを集結するような人生を許さないからなのだろう。というよりも、今この瞬間から始まる自分の時間をとにかく大切なかけがえのないものだと、タイムトラベルを続けたティムが気づいていったからなのだろう。ティムはその点については頑固に守る。そういう、ティムの聡明さと一途さ真面目さが、本当に素敵に思えた。そしてそのティムを愛するメアリーもティムの家族も皆、そういうことを知っている人たちだった。


私は、今この瞬間、何度も涙をぬぐいながら文章を書いている自分を、この自分が次の瞬間に行う言動を、自分を自分に関わる人たちを大切にしていくことができるだろうか?

大切にしていきたいけれど、それはそれはとても難しいことだと思う。でも、諦めず何度でも挑戦したい。そう思える映画だった。





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