映画評・書評・その他日常について

映画や書籍についてのブログです。
映画を観て・本を読んで、何を思ったのか?についての覚書です。
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スイス人が教えてくれた「がらくた」ではなく「ヴインテージ」になれる生き方

スイス人が教えてくれた「がらくた」ではなく「ヴィンテージ」になれる生き方
スイス人が教えてくれた「がらくた」ではなく「ヴィンテージ」になれる生き方
主婦の友社


近いうちにヨーロッパに行ってみようと思っている私にとっては、限られた時間とお金のなかで、第一回目の渡航先をどこにするのかは非常に悩むところです。そこで、もっと自覚的にヨーロッパを知ろうと思い旅行案内ではないヨーロッパの国の生活につについての本などを読んでいるのですが、この本もそのつもりで購入していました。


ただ、急いで説明すると、この本はスイスでの生活経験者がそのスイスでの暮らしの中で見えてきたことをウィットに富んだ口調で紹介するというだけの本ではありません。私にとっては少し取り扱いが難しい内容もかなり含まれていました。


というのは、私がもともと知りたかったスイス人の暮らし方や考え方というものは、Part1 でさらっと終了してしまいます。その後 Part5 まで続く内容は、もっと深くもっと広く歴史的な背景も含めた現在のスイスの国や国民の姿が描かれ、それを元に現代の日本の姿が批評されています。


著者は有名な眼鏡の会社の創業者のお孫さんにあたる方のようで、9年間スイスのジュネーブに滞在されました。そこでの経験を生かして今は投資ファンドを運営しておられるようで、最終的にはスイス人の考え方から学んで適切な投資ファンドで資産運用しましょうという内容になっていくともとれなくもない本ではあります。


そういう点を除いて、ただ自分の目的に沿った部分のみ読んでいると、やはり非常に面白い内容でした。周囲を他国に囲まれたスイスが永世中立国であろうとし、またあり続けることができる意味を新しい角度から知ることができたし、そうある為にスイス人がどのような考え方をして暮らし方をしているのかを知ることができました。


日々の生活を心ゆたかに過ごしたいという私の思いから言えば、スイスは先日のドイツと並んでかなり素敵な国のようでした。ワークライフバランスがとれており、家族や友だちなど人との付き合いを大切にするので、食卓を一緒に囲みながら家族ぐるみの付き合いをすることや、その家は内側も外側もおそらく cozy に整えられていることなど、私が目標とする生き方そのものです。家も入居する前にデザイナーと相談してテイストを決めて統一のとれた完成形を作ってしまい、その後はそれを維持するだけなのだそうですが、そのような方法によって統一のとれた美しさが完成し保たれていく中で、もしそういう家に自分が暮らしたとしたら、移り気な私の心は、そっと落ち着いていくのか?もしくは新しい何かを求めてさらに激しく移ろっていくものなのか?についてとても個人的には興味があり、さっそく試してみたい気がしました。本当に、試してみたいです。


私が知識や教養が浅いせいでこの本は取り扱いが難しく、すぐに判断をつけかねる内容がたくさん書かれていたのですが、それでもこの本で取り上げられている様々なエピソードは自然と心に残ってしまい、朝から家族相手に知ったばかりのスイスについて1時間以上語ってしまいました。それくらいに私の興味を引いた本でした。


この本で得た視点を今後自分の中で精査していきたいと思っています。


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