映画評・書評・その他日常について

映画や書籍についてのブログです。
映画を観て・本を読んで、何を思ったのか?についての覚書です。
また、家事や旅行が好きです。
何気ない毎日の中の出来事についての覚書でもあります。

うかりける人

「うかりける人を初瀬の山おろしよ 激しかれとは祈らぬものを」


源俊頼朝臣 『千載集』


(私の恋の気持ちに対して)つれなかった人を(その人の心がこちらになびくようにと)初瀬の観音に祈りはしたが、初瀬の山おろしよ、あなたのように(辛さがますます)烈しくなれとは祈りはいないのに(いよいよ烈しくなってしまった)。



テンポが良くて子供の頃から好きな歌です。通釈がなくてもだいたいの意味がとれてしまうような分かりやすい歌でもあります。源俊頼朝臣はかなりの歌人だったそうで、しかも技巧を駆使した歌人だったのだそうです。テンポの良さ、というのはその辺りから来ているのだと思います。


「神仏に祈ったけれども恋する人と逢えない恋」を題にして読んだ題詠の、虚構の恋の歌なのだそうですが、「祈らぬものを」とすることで、なんともいえない余韻を残すことに成功しているそうです。

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